トリートメントタイプの白髪染めは何故染まらない(染まる)のか?

最近では白髪染めと言えば、トリートメントタイプとうたっている白髪染めが主流になっていますよね。
「利尻ヘアカラートリートメント」「レフィーネ」「キラキュアシャインヘアカラー」「カラー・ド・ボーテ」「ナチュリア プラチナカラー」などなど。





新製品も続々と発売されて、さながらトリートメントタイプ白髪染め戦国時代の様相です。

「○○は染まらない」という評価

それぞれ、なかなか売れているみたいですが、口コミで「染まらない」というコメントもよく見ます。
そういうコメントを見て、どうしようかな、と購入をためらってしまう人も多いのではないでしょうか?

でもよく考えると、「白髪染め」なのに染まらないって変ですよね。そまらないなら、白髪染めとして機能しておらず、「白髪染め」と言えない気もします。

トリートメントタイプの白髪染めの染まる仕組み

どうして「染まらない」ということがあるんでしょうか?その謎を解くには、トリートメントタイプの白髪染めの「染まる仕組み」を知る必要があります。

トリートメントタイプの白髪染めは、ヘアカラーの種類で分けると、「化粧品(染毛料)」の「半永久染毛料」に分類され、髪を染める染料は「塩基性染料」「HC染料」を使っています。
各製品の成分表示を見てもらえればわかると思いますが、成分表示の最後のほうに「塩基性青99」とか「HC黄2」とかの表示があります。つまり、髪を染める染料は実はほとんどの製品が同じものを使ってるんですね。
この「塩基性染料」と「HC染料」は2001年の化粧品規制緩和により化粧品への配合が可能となったもので、それ以前は利用できないものでした。

塩基性染料

「塩基性染料」の特徴は分子径が大きくプラスの電荷を持ち、毛髪表面のケラチンタンパクのマイナス部分とイオン結合することで、髪に付着します。(つまり見た目には染まった状態になります。)
ただし、分子のサイズが大きいので髪の内部には入り込めず、あくまで毛髪の表面に付着するだけです。

HC染料

「HC染料」はプラスやマイナスの電荷を持っていないのでイオン結合は出来ませんが、分子サイズが小さいためキューティクルの隙間から毛髪の内部まで浸透します。
しかし、毛髪とイオン結合するわけではなく、分子間の力のみで吸着しているために、塩基性染料に比べると色落ちしやすい傾向にあります。塩基性染料と合わせて色味の調整に使われています。

染まる人と染まらない人

上の説明をみて、なんとなく染まる仕組みはわかったでしょうか?そして、染まる人と染まらない人の違いは、この仕組みが原因です。

「塩基性染料が吸着しやすい人」

「塩基性染料」は「毛髪表面のケラチンタンパクのマイナス部分」とイオン結合することで吸着します。つまり、マイナス部分が多い人は染まりやすいということになりますが、

マイナス部分が多い=髪の毛のダメージが多い

なので、一般的にはダメージが多い髪の人は染まりやすくなります。

「HC染料が吸着しやすい人」

HC染料はキューティクルの隙間から浸透しますので、キューティクルの隙間より大きい人には浸透しやすくなります。しっかりとした髪でキューティクルの隙間が小さい人は染まりづらいということになりますね。
髪にダメージを受けている人は、キューティクルにもダメージを受けていることが多いので、この染料もダメージ毛は染まりやすいということになります。

シリコン等のコーティング剤の影響

シリコン等のコーティング剤が入っている、シャンプーやトリートメントを使っている場合は、コーティング剤で毛髪の表面が覆われてしまいますから、染料が吸着しづらくなるため、染まりづらくなる可能性はあると考えています。

まとめ

今までの話をまとめると、トリートメントタイプの白髪染めは、一般的に言えば、髪が痛んでいる人がほうが染まりやすいという感じになります。
逆に、健康な髪や毛髪がしっかりしてキューティクルの隙間があまりない人はそまりづらい、ということになります。

しかし、髪にダメージを受けている人にとっては、白髪も染まり、トリートメント効果で髪サラサラになり一石二鳥ではあります。もちろん、髪質は人によって微妙に異なりますから、必ずしもそうであるとは限りませんが、髪もダメージを受けている方は積極的にトリートメントタイプの白髪染めを使ってもいいのではないでしょうか。